“間接照明で秋の夜長を演出”
記録的な暑さが続いた今年の夏でしたが、9月に入り朝夕は幾分過ごしやすくなりました。涼しい風が気持ちよい夜は窓を開けて読書するのもいいものです。
部屋の照明も間接照明にすると光が空間に溶け込み、美しいグラデーションでインテリアのフォルムをより一層引き立たせてくれます。
今回はより快適な空間づくりのための間接照明の手法を紹介します。
①天井を照らす「ひろがり」×「落ちつき」
天井を照らすと、そこから反射した光は部屋全体に広がり、解放感やリラックスしたムードが生まれます。傾斜天井の低い位置からコーブ照明で天井面をやわらかく照らすことで空間の高さを強調し、空間の解放感もアップします。
②壁を照らす「立体感」×「視野」
壁面や鉛直面に光を照射する照明は、空間の明るさ感を演出します。
また、光のグラデーションができることで、空間に立体感が生まれます。
写真のように、天井からの間接照明が特徴的な壁面のテクスチャーを浮かび上がらせるのと同時に、
TVの背面を照らすことで視野間の明暗差が少なくなり、目の疲れが軽減されます。
また、カーテンを美しく照らす照明で、カーテンからの反射光はまぶしさのない心地よいあかりを空間に広げます。
③家具や床を照らす「実用性」×「重厚」
家具や造作内に間接照明をつけることで、空間に光のアクセントが生まれるとともに、明るさも確保できます。
例えば、玄関の上がり框に設置された下向きの間接照明。
低重心の光が玄関に格調高さを与え、足元の安全性も高まります。
間接照明の3つの手法を紹介しましたが、いかがでしたか。
秋の夜長はちょっと贅沢な時間を過ごしたいですね。
(資料、写真:コイズミ照明カタログより)