また行きたい!TOTOミュージアム
初夏の日差しに若葉がまぶしく照り映える好季節、皆様いかがお過ごしでしょうか?
私は先日、仕事で取扱いの多いTOTO商品の研修もかねて北九州市のTOTOミュージアムに行ってきました。
ここは以前、春日市商工会の視察研修でも訪れたことがあり今回は2回目になります。
私が毎回感銘を受けるのは何と言ってもTOTOの歴史(沿革)です。
幕末開港以降の海外との貿易による金銀の海外流出を防ぐためアメリカ視察に行った森村豊は森村組(現森村商事)を設立し日本古来からの陶磁器の輸出により外貨を取り戻そうとします。
その後、洋食器の輸出需要の増加から日本陶器合名会社(現ノリタケカンパニーリミテド)を設立し売上げを伸ばします。欧米視察の際にやがて日本も西洋同様に衛生陶器(便器等)が必要ななることを確信し、研究開発会社としてTOTOを設立し、開発にあたった大倉和親がTOTOの初代社長になりました。
その後も日本ガイシや日本特殊陶業(NGK)などの関連企業を含めセラミックスの可能性を追求しています。
そのような説明を受けると、日本経済の基礎を築いた先人たちの熱い思いが伝わり、元気をもらいます。
「是非ともNHKの朝の連続テレビ小説で取り上げてほしい!」と前田ミュージアム館長に伝えました。
また、ミュージアムの建物自体も人と環境に優しい工夫が多く込められています。水、熱、電力、素材、緑、長持ち、空気の7つの視点から最新の技術が結集されてます。
私の興味を引いたのは“熱”です。
ソーラーチムニーという熱の煙突で、太陽熱で暖められた空気を春秋は自然換気に、夏は除湿装置に利用。冬は蓄熱槽に蓄えて、暖房に利用します。
地球温暖化によるCO2の排出削減が急務な現在、たくさんの方に興味を持ってほしいですね!