リノベーションで間取りを思いのままに
今月はマンションのリノベーションについてお話ししますね。
まずは言葉の説明です。リフォームとリノベーションの違いって何でしょう?
リフォームの原状回復、修理に対して、リノベーションは現状よりも価値を高めることを言います。言い換えれば、マイナスからゼロにすることをリフォーム、マイナスまたはゼロからプラスにすることをリノベーションと言います。
今回は築40年のマンションの間仕切りを全て撤去して(この状態をスケルトンと言います)3DKの間取りから1LDKにリノベしました。
BEFORE(DKから和室を見たところ)
以前の間取り
経年劣化した給排水管、給湯管、ガス管、電線なども全て更新します。体に例えると血管や神経にあたります。
元は部屋数こそ3部屋ありますが、キッチンとダイニングが一緒で窮屈です。何より冷蔵庫や食器棚を置くスペースがありませんでした。またリビングがないため、家族は集うスペースもありません。
そこで、リビング、キッチン、ダイニングを18畳の大空間に配置しました。キッチンは室内が一望できる対面型です。寝室は4.5畳と小さめですが、家族みんなが過ごす空間を優先しました。
AFTER
収納クローゼットも4か所設け、玄関には大容量のシューズボックスを設置しました。リビングやトイレ・洗面のドアも場所を取らない引き戸にしました。
結婚して子供が生まれ手狭になった空間も、子供が成人して家を出てしまうと、急に広く感じてしまいます。
その間取りにライフスタイルを合わせるのではなく、ライフスタイルに合ったオリジナルの空間創りがリノベーションのおもしろいところです。